パソコンのトラブル

A有害に動作させることを目的として作られた悪質なソフトウェア（ウイルスなど）のことです。

• パソコンやスマホにはセキュリティ対策をしており、更新もできているので問題ないと思っていても、ネットワークカメラ、ネットワークストレージ、スマートテレビ、ルーターなど、ご自宅のネットワークにつなぎっぱなしにしているIoT機器を踏み台として利用するマルウェア感染が拡がっています。
• 2016年秋に、通称「Mirai」というマルウェアが数百万台のIoT機器を使うBotネットワークにより毎秒テラビット単位のアクセスを特定のサイトに送ることでサービスを停止させる攻撃（DDOS攻撃）が問題になりました（DNSサービスを停止させ、Amazon、Netflix、Twitter、Spotfiyといったインターネットサービスが利用できなくなる状態が発生）。このマルウェアはソースコードが公開され、Windowsに感染する亜種が確認されるなど今後も感染が増える恐れがあります。
• IoT機器への感染を防ぐにはルーターの設定の見直しが効果的です。ファームウェアアップデート、管理者ID、パスワードの変更、外部からのアクセス制限などお使いのルーターの設定を見直しましょう。
• インターネット接続について、ポート制限や不正なアクセスを遮断するファイヤウォール機能を利用することも有効です。
• ルーターにセキュリティ機能を追加し「悪質なWebサイト」、「脆弱性を狙う攻撃」「情報漏えい」を防ぐ製品も販売されています（エレコム　WRC-2533GHBK2-T）。
• また、ルーターに接続してご自宅のネットワーク内の通信を監視し、安全対策を行う専用の機器も販売されています。ウイルスバスターfor Home Network）。
• 「知らないデバイスがつながっていないか、ホームネットワーク内のデバイスに安全ではない設定やリスクの高い脆弱性（セキュリティ上のリスク）が存在しないか」をオンラインスキャン for Home Network で調査することが可能になりました。(2018.4.20追記)

• 参考：
  TSUBAME(インターネット定点観測システムJPCERT）（JPCERT/CC）
  WRC-2533GHBK2-T（エレコム　製品情報）
  ウイルスバスター for Home Network（トレンドマイクロ　製品ページ）
  お客様の端末情報の送信についてのプライバシーポリシー（個人向け製品用）（トレンドマイクロ）
  毎秒1テラビットという史上空前のDDoS攻撃が発生、攻撃元はハッキングされた14万5000台ものウェブカメラ（gigazine）
  米ネットを襲う未曾有のDDoS。アンナ先輩が野に放った「Mirai」という名の魔物（gigazine）
  「Mirai」に感染したIoT機器による不正アクセスが増加 警察庁調べ（トレンドマイクロiotセキュリティ）
  サイバー犯罪の代理人 IoTデバイスが温床に？！ －セキュリティ特集 第一回（IoTNEWS）
  「Mirai」ソースコード徹底解剖－その仕組みと対策を探る（アットマークIT）
  Miraiボットネットの作者Anna-Senpaiは誰なのか